セントポール寺院 (St.Paul Cathedral)
連日、日本でも放送されない日はないイギリスEU離脱の影響のニュース。23日国民投票のやり直しを求める請願書の署名に大規模な不正が発覚しました。
イギリス議会のホームページには、EU(欧州連合)からの離脱を巡って投票のやり直しを求める署名が400万近く集まっています。
が、この署名をめぐり、自動プログラムをつかった不正な署名がみつかったと27日のBBCが報じました。これは1人で3万3000回も署名したとするものもあり、イギリス議会はすでに7万7000人分の署名を削除したとのことです。署名の中には、南極や北朝鮮からのものあったとのことです。
この残留派の記録的なかずの署名を集めている投票を求める署名活動は、もともと離脱派の活動家が先月始めた運動でした。この活動家はこの運動を残留派に「乗っ取られた」と話しているという。
これは、民族主義的な少数政党の活動家ウィリアム・オリバー・ヒーリー氏が、国民投票が実施される前に、離脱派は負けるとの見通しが広まったことを受け、残留派の勝利に対抗する手段として署名活動を始めたものでした。
請願は、「投票率75%未満で投票率60%未満の場合は再投票を実施する」という、新たなルールの施行を求める内容で、国民投票の結果、投票率は72%、離脱派の得票率は52%だったことを受け、投票が終わった後になり、結果に不満がある残留派から署名が殺到しているという状況です。
政府の公式サイトに寄せられた請願としては、史上最高を記録しているそうです。
この請願を議会が審議にかけるのか今週検討されることになったようです。
ただ、今年イギリスでは、アメリカ共和党の大統領候補に確定しているドナルド・トランプ氏のイギリス入国禁止を求める請願が50万人以上の署名を集め、議会が審議したが、結局トランプ氏への具体的な措置には至らずという結果でした。
やはり国民投票の再投票が実現する可能性は極めて低そうです。
参考:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-35084926-cnn-int