シティオブロンドン (City Of London)
イギリス史上2人目の女性首相が正式に誕生しました。
テリーザ=メイ氏は、7月13日エリザベス女王の任命を受けたのち、首相官邸に戻り就任後初の演説を行いました。演説内容には、「国民投票を経て、我々ははかり知れない変化の時を迎えている。Great Britainだからこそ、我々は困難に立ち向かっていける。EUを離脱し、国際社会において大胆かつ新しい、前向きな役割を築いていこう。」と述べ、また、国民の経済格差にも言及し、貧困層の平均寿命が短いこと、男女間の賃金格差、若年層の住宅購入の難しさ、アフリカ系国民に対してより厳格な刑事司法制度などを挙げ、「私が率いる政権は一握りの特権階級ではなく、全国民の為に機能する政府とする」と誓いました。
メイ首相はドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領と電話会談し、EU離脱交渉の準備には時間がかかると理解を求めました。
また、メイ氏はEU残留派としてキャメロン前首相を支持した立場を取っていたことで、与党内の融和を図り国民投票の結果を尊重する姿勢を示しました。
メイ首相は就任後、新内閣を発表しました。
財務相にフィリップ=ハモンド氏、内務相にアンバー=ラッド氏、外相にはボリス=ジョンソン氏、国防相にマイケル=フォルン氏、EU離脱担当相にデービット=デービス氏、国際貿易担当相はリアム=フォックス氏を任命。
驚いたことに、EU離脱派を率い次期首相候補とも言われていましたが、保守党党首選に突如不出馬を表明していた前ロンドン市長のボリス=ジョンション氏が入閣することとなりました。
EU離脱派だったということで、残留派との融和とEU離脱の手続きの一部を担う立場と見られます。
予定よりも早めの新首相決定となり、経済の影響などどうなっていくのか。
本日7月14日のポンド/円為替レートは、138.05円。イギリスのEU離脱が決定して以降、やや安定してきています。